前回では、女性の7~8割が更年期症状や更年期障害を
引き起こすことを説明しました。

この割合を見る限り、多くの女性に更年期症状、
あるいは更年期障害が起きる可能性があることになります。

更年期障害のトラブルは、「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と
呼ばれる症状として現れます。

不定愁訴になると、身体的側面のみならず、メンタル的側面
においても様々な不調が現れるようになります。

そこで、更年期障害の症状を精神的・身体的な側面に分けて
紹介しました。

【身体的側面】
・ホットフラッシュ(ほてり、のぼせ)
・肩こり、腰痛、関節炎
・不眠症、早朝覚醒
・動悸、息切れ
・生理不順
・自律神経失調症、ホルモンの乱れ
・頻尿、尿もれ
・下痢、便秘
・冷え症
・頭痛、めまい
・食欲低下、吐き気

【メンタル的側面】
・イライラする
・無気力、倦怠感
・憂うつ感、悲壮感
・物忘れがひどくなった
・ウツ症状、あるいはうつ病
・疲労感

更年期障害の代表的な症状として、生理不順やのぼせ、
ほてりがあります。

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メンタル面では、イライラ、無気力・疲労感が
典型的ですが、症状が長期にわたると、うつ病を患う
ことがあります。

更年期障害のもう一つの大きな特徴として、一箇所
の身体の不調のみならず、複数の身体の不調を併発
する
ことがあることです。

一例をあげると、
「肩と腰が痛く、頭痛もするし、常にイライラする」
「手足が冷えて憂うつ。下痢気味で身体がだるい」
「不眠気味で息切れがひどく、物忘れがひどい」

などのように、一つの不調というより、心身複数の
不調を訴える方が多いのです。

このように、更年期障害の不調は、心身ともに様々です。

更年期障害は女性にとってやっかいな病と言われるのは、
こういった理由があるのです。

すずらん鍼灸院 
院長 大島宏明


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