こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

本日は、『入浴法』について説明します。

1.食事の工夫(身体を温める食事/冷やす食事)
2.入浴法(半身浴と足湯)
3.5本指靴下
4.洋服の着方と素材
5.冷暖房
6.ツボ刺激
7.冷え取り運動法

冷えを改善する入浴法として、次の二つに大別できます。

●足湯(あしゆ)
●半身浴(はんしんよく)

足湯は、文字通り、足首から下の部分を湯に浸ける
入浴法です。

足湯は、誰もが気軽に始めることができ、
観光地などで大変ブームになりました。

足の冷えの原因は、血行不良にあります。
足首を温めることで、足の血行が改善され、冷えの
症状が改善されるようになるのです。

手首から先を温める『手浴』という入浴法もあります。

これに対し、半身浴とは、お腹から下の部分を
温める入浴法をいいます。

40代以降の人はご存じの人も多いと思いますが、
熱いお湯に入って、「一つ、二つ」と3分間数えた
経験があるかと思います。

身体を温めるという視点から見ると、短時間
の入浴よりも、温め(ぬるめ)でも長時間湯船に
浸かった方が、身体が温まりやすくなります

短時間の入浴は、お湯の温かさが身体の芯まで
届かなくなり、かえってマイナスになります。

これは、魚を強火で短時間で焼こうとしたところ、
中身がまったく焼けていなかったのと同じ原理です。

魚の中身までしっかり焼くためには、弱火で時間をかけて
焼き上げるのと同じように、湯船に時間をかけて浸かり、
身体の芯まで温める必要があるのです。

全身浴と比べて半身浴は、心臓への負担が少なく、
身体の足首から上半身へとゆっくり熱が伝わるので、
温熱効果が高まります。

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身体の芯まで温まることで自然治癒力が高まり、
病気になりにくい身体ができるようになります。

不眠症の人にも足湯や半身浴はよい効果があります。

身体が温まってくると、心身ともにリラックスでき、
安らぎ神経と言われる副交感神経が働き、眠くなるように
なるのです。

あまりに熱いお湯に浸かりすぎると、かえって目が
覚めてしまい、活動神経である交感神経の方が元気に
働くようになります。

そうなると、目がよけいに覚めてしまい、かえって逆効果
になるので、注意が必要です。

最適なお湯の温度は個人差がありますが、
基本は心地よさを感じ、心がリラックスできる
ことが大事になります。

一般的にはお湯の温度は38度前後、時間は20分以上
よいとされています。

足の冷えがひどい場合には、半身浴や足湯の後に、
靴下を履くと、温熱効果が高まります。

お湯に塩や生姜を入れた薬湯にも、さらに血行を促進する
効果があります。

すずらん鍼灸院 
院長 大島宏明


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